どうも!芦沢です。
ふと空を見上げると、面白い形をした雲が。
あの雲、なんて名前なんだろうな~と思ったことはありませんか?
実は、僕は大の雲好きです。
暇があれば、空をみて写真を撮り、面白い雲はないかを常に探しているくらいです。
今回は雲大好きな僕が、雲の名前や特徴、見分け方などを詳しく紹介します。
雲の種類や特徴を知れば、もっと空を見るのが楽しくなるはずです。
では、いきましょう!!
雲の種類は何種類
雲の形は無限にありますが、種類に分けると10種類に分けることができ、これを『十種雲形』と言います。
これらの雲はできる高さによって上層雲、中層雲、下層雲に分類されます。
上層雲 約5000~12000m 『巻雲・巻層雲・巻積雲』
中層雲 約2000~7000m 『高積雲・高層雲・乱層雲(乱層雲は下層雲に分類されることも)』
下層雲 地上~2000m 『積雲・層積雲・層雲・積乱雲』
※積乱雲は発達具合によっては雲の高さが10000mを超えることもありますが、雲底が2000m付近であるため下層雲に分類されます。
上層雲
巻雲
空の最も高い場所にできる雲。筆でさっと描いたような繊維状・羽毛状をしています。
一年を通して見られますが、もくもくとした雲が出にくい春先や秋、冬に見られます。(日本海側は冬には見られにくい)
雲ができる高さの温度はマイナス40度前後です。
このため、雲は氷晶で出来ています。
巻雲のできる高さにはジェット気流と呼ばれる非常に強い風が吹いているため形が変わりやすく、途中で方向転換して鈎状になったり、毛状になったりとバラエティーに富んでいます。
ちなみに、僕はこの巻雲が一番好きです!
基本的に雨を降らせる雲ではないため、この雲が出ているうちは天気の良いことが多いです。
ただ、特に夏に巻雲が空一面に広がるときは、濃密巻雲と呼び、近くに積乱雲があることも。
空に対してどれくらいの巻雲があるかをチェックしよう!
巻積雲
巻雲と同じく空高い場所にできる雲です。
『さば雲』、『うろこ雲』とも呼ばれ、小さなもくもくとした形をしています。
この雲が見られると秋が来たなとも感じられる雲ですね。
こちらも上空のジェット気流の影響を受けて変わりやすく、すぐに形が崩れてしまいます。
写真に収めたい場合は、見つけたらすぐにカメラを構えましょう!
巻層雲
空一面に薄く広がるのは巻層雲です。
氷晶で出来た雲で、薄すぎるときは快晴と見間違える時があります。
巻層雲が広がっているときは、太陽の周りに虹色の光の輪ができることが多く、これは暈(かさ)やハロと呼ばれています。
月のまわりにも暈ができることがあるので巻層雲が見られる時は、ぜひ探してみてください。
※太陽は直視しないこと!目を傷つけてしまいます!!
また、巻層雲が見られると天気が下り坂のサインになることがあります。
中層雲
高層雲
やや灰色の薄い雲が空一面に覆う高層雲。
巻層雲と似ていますが、高層雲のほうが厚く、やや暗いです。
また、巻層雲は太陽が完全に透けて見えますが、高層雲は太陽がぼやけて位置が分かる程度となります。
春の季語『朧(おぼろ)』は様々なものがぼんやりと見える様子を表した言葉。
月がぼんやりを見える朧月は高層雲によってもたらされる現象です。
高積雲
別名『ひつじ雲』で有名な高積雲。
空に浮かぶもくもくとした雲は、まさに羊が群れをなして大移動しているかのよう。
『まだら雲』、『叢雲(むらくも)』とも呼ばれたりします。
高積雲は水滴のみで出来ている場合と、水滴・氷晶が混ざっているときがあり、形が変わりやすいことが特徴です。
そのため、半透明雲・蜂の巣状雲などの変種と呼ばれる特殊な形になることが多く、観察に飽きることがない雲になります。
レンズ雲も高積雲から変化することが多いです。
変種に関しては、また後日追記しますのでしばらくお待ちを。
巻積雲と高積雲の違い。
巻積雲と高積雲はともに、もくもくとした雲でかなり見分けがつきにくいときがあります。
そんな時におすすめの見分け方は人差し指を使うこと!
人差し指を雲にかざしてみて、雲ひとつが指に隠れる大きさであれば、それは巻積雲。
雲ひとつが指からはみ出すようであれば高積雲です。
これから空に浮かぶ、もくもくとした雲を見かけたら指をかざしてみましょう。
乱層雲
灰色のどんよりとした雲で、しとしと雨を降らせる雲です。
冬は雪を降らせる雲でもあります。
太陽の姿は完全に消され、あたりも暗めに。
あまり観察していても『きれい!』とはならない雲ではありますが、大気の不安定な状態だと、気流が乱れ雲の表面がうねるように見えることも…
なかなか壮大です。
雨の日は傘をさしてしまうのであまり空を見ませんが、乱層雲のときこそ空を見上げてみてください。
下層雲
層積雲
白や灰色の雲がロール状に並ぶ雲です。
別名『うね雲』
高度は約1000~2000mあたりにできることが多く、太陽を隠してしまうためくもり空となってしまいます。
そして、こちらも天気は下り坂のときに見られる雲です
途中で乱層雲に変わり雨を降らせることもあります。
層雲
10種雲形のなかで最も低い雲。
山肌にくっついているような雲は層雲です。
また、地上付近の湿度が高く、湿っていると層雲が地上付近まで降りてくることも。
雲の底が地面に達すると、霧として分類されるので『霧雲』という別名があります。
霧のときは、雲の中に入っていると考えるとワクワクしますよね。
層雲が広がるときは、山から雲海となって見られます。
層雲自体は霧雨をもたらすことが多く、発達具合によっては乱層雲に変化ししとしと雨に。
積雲
積乱雲と同じく夏を代表する雲です。
モクモクとした形で、『わた雲』と呼ばれます。
雲の底がきれいに揃っていることが多く、思わず拍手してしまいたくなる統一感。
彼らからは絶対に雲底を揃えるんだという強い意志が感じられます。
高気圧に覆われていて、大気の状態が安定しているときは好天積雲と呼び、この形を保ち続けます。
一方で、上空に寒気が入ったり、地上が温まるなどして大気の状態が不安定となると、雲が上に発達し雄大積雲、さらに発達すると積乱雲となります。
積乱雲
積雲と同じく、夏を代表する雲です。
『入道雲』は有名な別名ですよね。
遠くで見る分にはとても壮大で迫力があり、見応えがあるのですが、雲の下では大雨となっていることも。
集中豪雨なども積乱雲によるもので、そのほかに、雷や竜巻などの突風を引き起こします。
発達を続け、雲がそれ以上発達できない高さ(対流圏界面)まで達すると、薄い雲が横に広がるようになります。
これを『かなとこ雲』と呼び、鉄を加工する際に使われる金床(かなとこ)に似ていることからその名前が付けられました。
かなとこ雲が見られる時は、雲が発達しきった証拠。
そのため、雲の下の雨の降り方もすさまじいものになっています。
かなとこ雲が近づいてくるときは、まもなく土砂降りの雨が降りますので、雨雲レーダーなどを確認して建物に入るようにしましょう。
雲の特徴で名前を覚えよう!
以上、10種類の雲を紹介しました。
それぞれに特徴があって面白いですよね!
ただ、10種類も覚えられないという方は特徴で覚えてしまいましょう。
とても高い=『巻』
やや高い=『高』
低い=なにもなし
もくもくしている=『積』
雨が降っている=『乱』
一面に広がっている=『層』
どれでもない=なにもなし
『雲の高さ』+『形状』+雲がその雲の名前になります。
(例)
とても高い場所にあり『巻』、もくもくしているな『積』→巻積雲
どんより低いところにあり、『なにもなし』、雨が降っていて『乱』、雲が一面に広がっている『層』→乱層雲
こんな感じに、特徴で見分けてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
雲はその時の大気の状態によっていろんな顔を見せてくれます。
今回紹介したのは雲の基本形となる10種類です。
実は、細かく分けると、雲の種類はまだまだたくさんあります。
少しずつでよいので、ぜひこの記事を参考にして空を眺めてみてください。
きっと素敵な出会いが待っていますよ!
それじゃ!
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